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「自分が思っているほど他人は自分を気にしていないよ」と言われましても

「あなたが思っているほど他人はあなたを気にしていないよ」と、何度言われたことか!

私はいつまでも、いわゆる自意識過剰な性格だし、他人の目が気になる。表に出たがりなのに、否定されると落ち込む。
そんな自分をなんとか変えたい、謙虚で落ち着いた人になりたい…と思って悩む時もある。

いてもたってもいられず相談してみると「あなたが思っているほど他人はあなたを気にしていないよ」という言葉によく出会うし、Yahoo知恵袋で「自意識過剰」と検索すれば「あなたが思っているほど他人はあなたを気にしていないよ」のオンパレードだ。
そう言ってもらって気が楽になるどころか、むしろ怒りを感じていた。ぜんっぜん分かってない!と、筋違いな怒りを抱えていた。相談を聞いてくれた人に怒ってどうする。


ある日の夜、いつものようにグルグルと、自意識過剰を反省しながら眠れないルートに突入しかけたところで「ちょっと待てよ、私は気にしてないよと言ってくれた人に対して分かってない!と怒っているけれど、じゃあ相手は一体何が分かってないの?と聞かれたら、全然上手く説明できないぞ!?」

腹が立ちながらも、早速この問題に対して考えてみる。

「相手が"何を"分かってないかを、自分で一生懸命直視しないようにしているのかな?
直視したくない部分って、だいたい自分にとって都合が悪いとか、恥ずかしくて認めたくないことだよね。それを誰かに分かってほしいとなると、残念ながら自己申告するしかないよなー。あー、やだな。恥ずかしいな。自分からそんなこと言うなんてかっこわるいじゃん。でも分かってほしいんだから、分かるように説明するしかないな。黙ってても察しろよ!って言う人より、気持ちを言葉にしてくれるタイプの人が私は好きだし、好きなタイプに近づくためのトレーニングだと思うことにしよう。あーやだなあ。でも仕方ないよなあ…」

みたいな、うんざりするような自分との押し問答を30分くらい続けて、この押し問答が永遠に続くくらいなら恥ずかしくなった方がマシだ…もう勘弁して…というところまで気持ちを持っていき、ようやくかっこわるいパンドラの箱を開けるに至りました。

箱を開けた結果、「もっと私を見て!注目して!」というシンプルで、欲望丸出しの答えが入っていた。
「他人はあなたを気にしていないよ」と何度言ってもらっても満足できないのは、当たり前の話だった。気にしてほしいんだもの。
あー、こんなことを四六時中考えてるなんて知られたくなかった。
ていうか今の話とは関係ないけど、どうして自分の欲望を丸出しにするとこんなにも恥ずかしくて、罪悪感がふつふつと沸いてくるんだろう?
また新たな疑問が生まれたので、明日はこのことについて考えてみようかな。


というわけで、満足するには「もっと私を見て」という自分の要求に応える必要がある。
ここから解決策を考えていけば、状況が少し変わるかも?
今は夜中の2時だから、誰かに相談するのも気が引ける。
しゃーない、また自分と押し問答するか!
相変わらずくどいので、押し問答の部分は読みたい人だけが読んでもらえれば大丈夫です。

「もっと自分に注目してほしいけど、いきなり私に注目してよ!とお願いして回るのは、それはそれで穴に入りたくなりそうだ。他の方法を試してみたいな。
とりあえず、「あなたが思っているほど他人はあなたを気にしていないよ」よりも、自分が納得できる相談への答えを考えてみたらいいかもしれない。
注目してほしいけど、否定されたり、悪い評価をされるのはつらい……評価?なるほど、悪い評価を気にしてるのか!
となると例えば、「あなたが思っているほど他人はあなたを悪く評価しようとしてないよ」と言い換えてみたら?もしこう言ってもらえたら、すごく気が楽になるかも。注目してもらえるかは分からないけれど、評価が怖い!っていう不安がなくなったら、今よりずいぶん楽な気がする。
よし、自意識過剰っぽくなったらこの言葉を思い出してみよう」


というわけで、自意識過剰が気になって仕方なくなったら「あなたが思っているほど他人はあなたを悪く評価しようとしてないよ」という言葉を、心の中で唱えることにした。

思った以上に効果があって、夜中にグルグル考え込んで眠れなくなる日が3割くらい減りました。押し問答も意外と役に立つ。