1日に15回くらい、来年からどうしようかなあ、やっていけんのかな、とかいうことを考えている。
なんでそんなことを考えているのかというと、傷病手当の受給期間が今年いっぱいで終わるからだ。
私には「ちゃんとした社会人」の適性がない。
約3年頑張ってみて、これは努力でどうにかなるもんじゃないな！という感想だけが残った。
会社や上司が意地悪かつ配慮に欠けており、私がかわいそうな被害者というわけでは全くないが、それはそれとして毎日のコミュニケーションがとてもしんどかったし、出来ない仕事はいつまで経っても出来なかった。
傷病手当なきあと、どうやって生活費を確保するか。
社会人になる以外の方法を見つける必要がある。
明日目が覚めたら私の体が突然「ちゃんとした社会人」仕様になっている可能性もゼロではないが、宝くじを買って3億円当たる確率の方が高そうだ。
ある朝、グレゴール・ザムザが気がかりな夢から目ざめたとき、自分がベッドの上で一人のちゃんとした社会人に変ってしまっているのに気づいた。
時計を見るとまだ朝の6時だった。まだ出勤まで時間がある。
ザムザはすっかり安心して、昼過ぎまで気持ちよく二度寝を満喫した。
