seikatsu

楽しい生活をやっています

変わらないことに誇りを持ってほしい

余計なことをするな、これだけやっておけばいいんだ、やるべきことに集中しろ,
役割を全うしろ、わきまえろ、とよく言われてきて、その度に落ち込んだり、逆にそんなことを言うのはつまらない・知性のない人間だ!と怒ったり、とにかくマイナスの感情に苛まれて、良い結果には何も繋がりませんでした。


私は面白いことが好きです。
必要のないことでも面白そうならやってみたいし、新しいことを知るのは楽しくて好きだし、もっと色々なことができるようになりたいと思っています。
この面白いことが好きという性格は、間違いなく自分の長所であり能力だと思いますし、役に立たなくてもただ面白くてやっていたことが後から助けになったりもしてきました。
裏返しの短所として、おもしろくない、興味のないことをして続けられないという性質もありますが、おもしろくないことを強制されなければ、大した問題ではありません。

新しいことを知ったり経験をすると、変化が起こります。「知らなかった状態には戻れない」んですよね。
ということは、私は自分が変わっていくことや、何かを変えていくことが好きなのかもしれません。


最近になって、変化を好まない人もいるということを知りました。これも面白いことですね。人間の多様性を感じます。
知識として知ったというよりは、ああ本当に面白さよりも安定していることが好きな人もいるんだ、ということが腑に落ちたというか、そんな感じです。

今までずっと、同じことを延々と繰り返す作業なんて、みんなものすごく我慢してやっているに違いない、我慢を強制させる社会、クソがよ~!!と、本気で思っていました。そして、この状況さえ変わればもっと自由に面白く幸せになるはずなのに、どうしていつまでも変わらないんだ?ということがずっと納得できなくて困っていました。

しかし、そもそも「みんなものすごく我慢してやっているに違いない」という前提条件が間違っていたみたいです。
世の中に溢れている、もっと面白い・クリエイティブなことをするべきだ・それこそが素晴らしい人間の条件なんだ…という話をずっと額面通りに受け取ってきたので、全ての人が面白さを追求したいと思っているんだと勘違いしていました。

でも、たぶんきっと、そうじゃないですよね。むしろ日本では、面白さより安定が好きというか、安定を壊してまで面白さを必要としないというか、変わっちゃうくらいなら面白くなくていいという人が多いような気がします。


ここからが本題なんですが、それってすごく良いこと・素晴らしい性質だと思うんです。

何というか、世の中の表向きのポジティブなメッセージが、もっと変化していこう!という方向に偏りすぎているんじゃないか。
変わりたい派の私にとって、ポジティブなメッセージで後押ししてもらえるというのは大変ありがたいことではあるけれど、苦手な人にとっては、変化!成長!ばかりを押し付けられるのはしんどいだろうな…と想像する場面が増えました。
私はずっと安定したい人のことをつまらない・よくない人間だと思って、対立したり怒りをぶつけてきてしまっていたから、全然説得力がないだろうなとは思いますが…。


余計なことをするな、これだけやっておけばいいんだ、やるべきことに集中しろ、おまえの役割はこれだ、わきまえろ、と言う人は、変化!成長!の押し付けで自尊心を傷つけられた結果、感情や好奇心、新しい考えを否定し抑圧しているんじゃないか?という風に考えると、今までの疑問に説明がつくような気がします。


安定したい人には、どうかコンプレックスや劣等感を抱え込まないでもらえたら嬉しいです。
私には逆立ちしても出来ないことを難なくやっているんだから、そのことを誇りに思ってほしい。
皮肉めいて聞こえるかもしれませんが、けっこう本気でそう思っています。
もちろん、今まで抑圧されてきた怒りは無くなりません。でも、それとは別の話だということも、どうか分かってほしい。

そして、正直に言うとこれが一番言いたいことなんですが、劣等感を裏返して、面白いことをやりたい人を押さえつけるのを、思いとどまってもらえませんか。どうしても、余計なことがしたいんです。
自由に駆け回りたいときに止められるのが、一番つらいんです。もうこれ以上、つらい思いをして、その結果あなたたちを恨みたくない。
変化が不安だったら、あなたたちの領域には立ち入らないようにします。大切にしているものを否定しないように行動します。
不安にさせないように大人しくわきまえることは無理ですが、安全を脅かさないよう努力します。


私もずっと、あなたたちに反発して、攻撃したり傷つけることをたくさん言ってきました。そのことに責任を感じています。
お互い自分の場所以外に干渉しない方が、幸せになれると私は信じています。お前はダメだ!と否定し合うより、それぞれの幸せを追求しようじゃありませんか。

みんな同じにはなれないし、なりたくないけれど、みんなで幸せになりたいです。なろうね!