観ました。
すごい、こんな映画が作られて、しかも大ヒットする時代になったなんて!
10年前の自分に、2023年にはこんな映画が観れるぞと教えてあげたいです。記念として少しだけ感想を書こうと思います。
内容にがっつり触れているので、先に映画を観たい方は是非劇場へ。
Celebrate #NationalCinemaDay this Sunday by heading over to theaters and watch #BarbieTheMovie on the big screen. 🍿🎥 pic.twitter.com/GXpvf1uCBg
— Barbie Movie (@barbiethemovie) August 25, 2023
マーゴット・ロビー、あまりにもかわいいですね。
グレタ・ガーウィグ監督はあるインタビューで彼女を「夢のような人」と表現していました。そ、その通りでございます…。
フェミニズム・エンパワーメントという視点からも勿論じゅうぶんに読み解ける内容で、その部分の情報量がとにかくすごいので圧倒されてしまいました。(今って"リーン・イン"とか、"男同士の絆"を読んでる時間!?と錯覚する場面が多々あり、クラクラしてきます)
でも、物語の根本は「自分ってなに?」という疑問を探りにいくという、普遍的かつシンプルな話です。
それからもう一つ、「権力」について。
観終わってすぐに、この曲を思い出しました。
バービーもケンも、「Your Power」、自分たちが持つ権力の取り扱いに問題を抱えていました。
マーゴット・ロビー演じるバービーが自分の存在に疑問を持つまでのバービーワールドは、現実の男性中心社会を反転して誇張させた世界で、政治的な権力や地位のある職業は女性のバービーたちにのみ与えられていました。
それからケンが男らしさに目覚めて、ケンたちの王国を作ろうとして、男性と女性、どちらが権力を握るのか?という不毛な争いに発展してしまう。
ポップにかわいらしくデフォルメされているだけに、その不毛さが余計に虚しさを誘います。
その不毛さからどうやって抜け出すか、考えて考えて辿り着いた先にバービーとケンが出した結論が優しくて温かくて、同時にとても厳しかった。
観客の私たちも、そろそろこの厳しさに向き合う時が来たのかもしれません。
Try not to abuse your power
権力に溺れないように気を付けて
I know we didn't choose to change
私たちは変わらないことを選び続けてきた
You might not wanna lose your power
きっとあなたは権力を失いたくないよね
But having it's so strange
でもそのままでいるのはおかしいよ
(1verseの歌詞・めちゃくちゃ意訳です)
Your Powerが収録されているアルバム"Happier Than Ever"は、リリースされてから何度も繰り返し聴いていて、大好きなアルバムです。
この曲のメッセージを映画で見せてくれたことが、とにかく嬉しかった。
劇中のメインテーマもビリー・アイリッシュが歌っています。
グレタ・ガーウィグ監督がビリー・アイリッシュの曲を聴いていないはずがないので、私が受け取った感想も偶然ではないと思います。
バービーの感想というか、ビリー・アイリッシュって最高!という感想になっている気もしますが、とても面白くて良い映画なので、是非観てみてください。
Happier Than Everも聴いてね!