seikatsu

楽しい生活をやっています

やりたくないことをやらないために

やりたいことをやって、やりたくないことはやらないというのが去年の10月からの私の行動指針で、3か月間試してみてずいぶん楽になりました。
めちゃくちゃ楽で最高なんですが、いまひとつ少し困ったなと思っていることがあります。

やりたくないことをやらないためには「理論武装しなきゃ」という気持ちに度々なることがあり、それがしんどい。
やりたいことをやる時にはそういうストレスはあまり無くて、やりたくないことを拒否することへの罪悪感がつきまとう感じです。


やりたくないことはやらない、ということを今の日本でやっていくには、周りを納得させられるくらい正しく倫理的でちゃんとしなきゃいけないって思ってんだな~と思いました。
なんだか分からないんだけれども、そういう必死な気持ちがあります。

もともと言われたことを素直に聞かなきゃいけない、ちゃんとしなきゃいけない、みたいな気質が強いので、ふと気が付くとちゃんときちんとやらなきゃ!ウオー!!という血が騒いでしまって、何がしたいのかよくわからなくなってしまうんですよね。
そういう血が騒ぐ一方で、嫌いなことは嫌いだし絶対にやりたくね~~やりたいことしかやりたくね~~~ということにも気付いてしまった。

最近だと、編み物が楽しいから仕事になったらいいな、これで食っていけたらいいなとふと思って、そう思ったとたんにお金を稼ぐためのやらなきゃいけない物事を無数に考えてしまって、体調が悪くなってしまいました。

ちゃんとしないと干渉されるかもしれない、という不安があります。
まあでも、そう思うのも無理なしだよなと思います。
もう一度就職したとして、やりたくない仕事を振られて、それは嫌ですやりませんと言える気がしません。
もしかしたらどうってことないのかもしれないけれど、私はプレッシャーに弱い人間なので、まあ仕方ないよね。


心の中に不法侵入してきて、勝手に長年住みついている「そんなんで食っていけるのかおじさん」「覚悟があるのかおじさん」「働かざる者食うべからずおじさん」「権利を主張する前に義務を果たしなさいおじさん」「そんなんじゃ社会でやっていけないぞおじさん」「稼いでない奴に文句を言う資格はなしおじさん」にお帰りいただく作業が、けっこう大変です。
大変だけど、お帰り頂くとその分快適で、やってよかったと思います。
いまこの文章を書いている瞬間にも、「中年男性を悪者扱いするのかおじさん」をお断りする作業が発生しました。
悪者だとは言ってないし、私の家には立ち入ってほしくないので、帰ってください。

あと、お帰り頂きたいだけなのにパニックを起こして、そもそも日本社会は間違っている!!!!!おじさんは悪!!!!!!!!みたいなことを言いまくって体力を使い果たして寝込むのにも疲れてしまいました。
勝手に入ってきちゃうだけで、別におおむね邪悪ではないと思いますし。とても迷惑ですが。

お帰り頂くには正当な理由が無いといけないと思っていたので、社会の間違いを看破しないといけないぞウオー!と気合を振り絞っていたんですが、ふつうに一言、入ってほしくないから帰ってください、って言えばいいんですよね。
あと、入ってきてほしくない時には鍵を閉めればいいのかー、ということも少しわかってきました。


正当な理由を立てる作業をやらない方向に行きたいので、あんまりちゃんとしたことは言えなくなるかもな~という気がしますが、嬉しいことに読んでくださっている方がいるので、まあいいんじゃないかなとも思います。いつもありがとうございます。